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みなケチブログ

皆がケチって教えてくれない本当のことが書いてあるブログ

旅で人生が変わったとか言う人は正しくて間違ってる

雑記

旅に出て、帰ってきたら人生観が変わるなんてことはないと思うよ

そりゃ中には人生変えちゃう奴もいるとは思うけど、少なくとも僕は旅から帰っても変わらなかった。変わることを少し期待して旅に出たわけだけども、旅から帰ったときに自分が変わってると思い込もうとする自分と、冷静に客観的に変わってないと見据える自分が同居してた。当時は兎も角まぁ変わらなかったよ。変わらなかった。

ここから先は僕がおっさんだから言える部分かもしれない。もちろん個人差があるのなんて重々承知してるから野暮なツッコミや挙足取りはやめよう。時間の無駄だから。当たり前のことなんていちいち書かないんだよ、おっさんはね。

 

まず、僕のした旅を書こう

僕の人生初の一人旅はタイだった。海外経験なんてゼロに等しい僕が、たった一人でタイに行ったんだから怖かったよ。最初はウキウキしてたかな。空港に着いた後、確か僕はバスを使ってバンコクに向かった。タクシー=詐欺みたいな感覚が刷り込まれていたから僕はバスを使った。バスに乗って空港を離れるに連れ心臓の鼓動が早まったことを覚えてる。空港なんてある種の公共機関な訳で、そこを離れタイ人や欧米人に囲まれ行き先も正しいのか解らないバスに揺られてるんだから、それも当然のことだよね。
 
僕が目的地としていたカオサン通りに着いたのは予定の1時間遅れだった。タクシーを使えば数十分で着くような所なのに、何が起きたんだろうね。未だにわからないよ。2時間くらいはかかったね結局。当たりは夕暮れ。
カオサン通りに着いてからも全く持っての迷子状態。日本人の経営するユースホステルを目指してたんだけど(確かSAKURA HOSTELとか言ったかな)、道行く外国人の顔の彫りの深さと薄暗くなる情景が僕の不安を掻き立てた。通りを歩く人達が全員悪人に見え、僕をカモにしているように感じた。隙を見せちゃいけないと身構えたもんだ。
これを見てるバックパッカー君たちはニヤついているかもしれない。でも、おっさんな僕が生きた時代は今よりもっと情報が少なくて、日本国内の国際化もまだまだだった。だからまぁ、そんなもんなんだよ。僕が特別臆病なわけじゃないってこと。

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緊張で口の中が乾いていたけど飲み物を買うよりも早くホステルに向かいたかった僕は、コンビニの店員の女の子に片言の英語で道を尋ねたんだ。語学なんてものじゃなくて、勢いと空元気でね。彼女とその母親が笑顔で道を教えてくれて、微笑みの国タイで僕は初めて笑顔になれた。
 
その後は何てことはない。ホステルに行って、翌日から幾許のあいだ一人旅。語るまでもない平凡な旅をしたよ。
 

話を戻そう 

旅を終えても人生観なんて変わらないよ。それは中身がゼロとかなんとかっていうくだらない話じゃないんだよ。人の人生ってそんなに軽くなくてさ、変えていくには少しずつ少しずつ時間をかけなきゃ変えられないんだよ。中には人生観が変わったって言う人もいるけどね、それは否定しない。だけど、きっとそれは、旅がその人の心の中に元々秘めていた理想の人生観を肯定する(後押しする)キッカケになったってだけで、人生観が変わったっていうのとは違うと思うよ。
 
繰り返すけど人生観は少しずつ変わっていくものなんだよ。僕はタイで見た景色や感情を何気なく心に刻んで、その後の長い年月を生きてきた。少なくとも、あの時の経験が僕の視野を僅かに広げたり、視力を変えたり、色覚を多彩にしたり、微細な変化をもたらしたとは思う。その微細な変化のもと、僕は長い年月を生きて、振り返れば僕の人生は変わったなって今は感じているよ。
 
わかる?もう一度繰り返すけど旅を終えて人生観が変わったなんてことはないと思うよ。だけど、旅を経ると自分が進む道の角度は僅かながらに変わるんだよ。
君が時間を掛けてその道を進めば進むほど、本来、君が進むはずだった道からは離れていく。人生観が変わったって気付くのはそんな時でさ、若いうちに経験しとけっていうのも、残りの道のりが長いうちに行っとけば未来が変わる余地が大きいぞってことなんじゃないかな。そんな風におっさんの僕は思うんだよ。  
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